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こちらは二次創作サイト兼お料理ブログとなっています。
CPはギャグ/日のケン藤です。
CPはギャグ/日のケン藤です。
4月になって、桜が舞って。誰もが新しい生活をスタートさせる時期になった。
そんな新生活まっただ中の世の中だが、俺もケンジものんべんくらりと店の中でだらけていた。
春の日差しが気持ちいいな。
二人で並んでテーブルに顎を乗せてたまらず瞼が光をシャットアウトしてしまう。
隣のケンジはオレの頭に大きな手を乗せて撫でている内に眠ってしまった。
ケンジは夜に道路工事のバイトを始めた。 昼は俺の店にずっといて、夜は違うバイト。きっとすごく疲れてるのに、一緒にいてくれる。
なんだか思いがたぎって「ありがとう」って呟いたら、ケンジが目を覚ました。
「何?」
「うっ…起きちゃった?」
「微睡んでたらありがとう何て言うから目が覚めた」
「ゴメン」
「良いって。気にすんな」
ケンジはふわりと微笑んで再び頭を撫でてくれた。
「なぁ。ケンジは夜のバイトの時にご飯どうしてんだ?」
「ああ…コンビニ弁当だけど?」
「え!体力仕事何だからもっと栄養付けてよ!よし!オレがケンジの弁当作る!」
「ま、マジで!?お前が?」
勢いよく体を持ち上げて驚くケンジ。
「何だよ。嫌なのか?」
「ううん!むしろ嬉しい!」
「ケンジ野菜食べないから、いっぱい入れてやろう。」
ケラケラ笑い、ケンジをからかえば、すぐに軽い拳が飛んできた。
「じゃぁおいしく食べられる野菜メニューでも妹子ちゃんに教えてもらおかな」
「野菜の前にお前を美味しくいただきたい」
「聞こえなーい。さて、早速準備しようっと!」
「お前…ちょっ…」
ケンジのお誘いの言葉を防ぐために耳に両手を被せて首を横に振った。ケンジは呆れたように目を細めるが、オレは気にしないように慌ててキッチンへ逃げ込んだ。すると、ケンジも電話がかかって来たらしくキッチンから離れて行った。
昼寝をしていたらしい妹子ちゃんをたたき起こし、早速事情を話す。
寝起きが悪かった妹子ちゃんに、
「どうせケンジがエプロンつけた藤田を写真に収めたいだけでしょう。」と、舌打ちを貰ってしまい、少しだけ気分が落ち込んだ。
妹子ちゃんの小言は止まらず、まだまだ独り言が続くのだが「妖精だって花の蕾から生まれる訳じゃないんです。まして太子と僕は…はぁ…寝不足なんです。すいません」と、顔を洗ってからよく分からないことを口走って謝ってきた。
「ううん。オレこそ起こしてゴメン。今度お土産買ってくるから、手伝って。」
そんなワケでお弁当を作るんだけど、おかずをどうしようかと首を傾げた。
「おかずはどんなのが良いですか?」
「カラフルなのが良い!あと、めっちゃ簡単な奴で!できれば電子レンジとかトースターだけで作れる奴ないか?ガス代が家のと合算だからちょっと高くて…」
「そうですか。ん…じゃぁ、時間をかけないで簡単に作れるのを提供しますよ」
「あ!できれば野菜中心で!」
「はいはい。じゃぁ、カボチャとジャガイモとニンニク一欠けら、ブロッコリーを少しずつ準備してください。あ、ウインナーも。きっと藤田ああゆうの好きだと思うんだ。あとはニンジンのグラッセを作りたいんですが、僕が作っておきます。今度何かの料理の時の付け合わせとして改めて教えますから。」
「ウインナーのああゆうのって?」
「それはお楽しみで。」
オレは壁に掛けてたエプロンに身を包み、弁当作りを開始した。
「まずは鍋に火をかけておいてください。沸騰する間にカボチャとジャガイモとブロッコリーを一口サイズに。ニンニクはみじん切りにして少し時間を置いてください。時間を置く事によって臭いが消えるんですよ」
カボチャとジャガイモはラップして二分ほどレンジで加熱します。ブロッコリーは色が鮮やかになるまで茹でてください。それから、ウインナーですが、真似してください。藤田。こっち見て」
果物ナイフを持ち出して、ブロッコリーの入った少しだけ茹だる鍋を見つめてぼんやりしていたオレは妹子ちゃんに言われる通りに切っていった。
「まず、斜めに半分に切ってください」
オレは包丁を斜めに倒して二つに切り分けた。
「長く延びてる方を上にして、真ん中より外側に切り込みを入れて、さらにその外側に三角形になるように切れ込みを入れます。それを反対側にもやってね」
「おうっ」
言われるままに包丁の先端を使って三角形の斜辺を切っていく。
そして切り終わったら、ちゃんと切れ込みが入っているか確かめるために、刃先で中をつついて完全に切れ込み同士が貫通していることを確かめた。
「で、茹でる」
ブロッコリーは二房しか入ってなかったので、取り出した後にそのままウィンナーを投入した。
すると、切れ込みがめくれあがり。なんとウインナーはウサギさんに変身したのだ!
「おおぅ!」
俺が感動して目を煌めかせていると、妹子ちゃんは「好きでしょう?」と聞いてきた。
「うん!大好き!」
「今度花の作り方も教えますよ」
「やった!ありがとう!」
茹であがったウィンナーを器に移した後、レンジでチンした野菜を耐熱皿に移しそれぞれに味を付ける。
半分づつ使うのでアルミとかで仕切りを作っても良いかもな。
まず、耐熱皿の半分側にみじん切りにしておいたニンニクを敷きます。
ニンニク使わなくても良いぞ。苦手な人は。
その上にスライスしたバターを乗せて加熱したジャガイモを乗せて塩を振りかけた。
「次はブロッコリーね」
ブロッコリーは耐熱皿に並べてマヨネーズを塗った上にパン粉をまぶした。マヨネーズで揚がってパリパリした食感も楽しめるんだって。
「かぼちゃも同じ。お皿に入れて塩、バターの順にカボチャに乗せて行くの」
「これを4分位トースターで焼くんだ。手順になれたら10分位で準備出来るよ」
「あらかじめ野菜を切って準備しとけば温めるだけだしね」
そんなわけでオレのおかず作りは終わった。
「妹子ちゃん有難う!」
「いや。また今度他のも教えるよ」
オレは昔使っていた弁当箱にご飯と作ったおかず、そんで、昨日の夜に食べてた唐揚げの残りと隅で妹子ちゃんが作ってくれていた人参のグラッセを入れてケンジに渡した。
「はい!お弁当だよ!」
「うぉ!すげ!今見たい!!」
「ダメだよ。仕事行ってお腹すかせてから味わってよ」
「それがな…藤田。今日、バイト休みになったんだよ…」
思ってもいなかった誤算に、なんだか視界が滲んだ気がした。
「藤田。落ち込むなよ。この弁当持って散歩に行こうぜ!」
「お、おう!そうだな!桜が散る前にお花見だ!」
「じゃぁ、月見公園行こうぜ。今日は満月じゃないし、夜桜見よう。な?」
「おぉ!夜に外出るの久しぶりだ!うん!じゃぁ、待って!オレの分の弁当も作るから!」
オレは再びエプロンをつけて少し多めの弁当を再び作り始めた。
早くケンジに食べてもらって、「美味しい」って言って貰いたい期待が膨らんで、オレの気持ちは焦るばかりだったけど。
そんな新生活まっただ中の世の中だが、俺もケンジものんべんくらりと店の中でだらけていた。
春の日差しが気持ちいいな。
二人で並んでテーブルに顎を乗せてたまらず瞼が光をシャットアウトしてしまう。
隣のケンジはオレの頭に大きな手を乗せて撫でている内に眠ってしまった。
ケンジは夜に道路工事のバイトを始めた。 昼は俺の店にずっといて、夜は違うバイト。きっとすごく疲れてるのに、一緒にいてくれる。
なんだか思いがたぎって「ありがとう」って呟いたら、ケンジが目を覚ました。
「何?」
「うっ…起きちゃった?」
「微睡んでたらありがとう何て言うから目が覚めた」
「ゴメン」
「良いって。気にすんな」
ケンジはふわりと微笑んで再び頭を撫でてくれた。
「なぁ。ケンジは夜のバイトの時にご飯どうしてんだ?」
「ああ…コンビニ弁当だけど?」
「え!体力仕事何だからもっと栄養付けてよ!よし!オレがケンジの弁当作る!」
「ま、マジで!?お前が?」
勢いよく体を持ち上げて驚くケンジ。
「何だよ。嫌なのか?」
「ううん!むしろ嬉しい!」
「ケンジ野菜食べないから、いっぱい入れてやろう。」
ケラケラ笑い、ケンジをからかえば、すぐに軽い拳が飛んできた。
「じゃぁおいしく食べられる野菜メニューでも妹子ちゃんに教えてもらおかな」
「野菜の前にお前を美味しくいただきたい」
「聞こえなーい。さて、早速準備しようっと!」
「お前…ちょっ…」
ケンジのお誘いの言葉を防ぐために耳に両手を被せて首を横に振った。ケンジは呆れたように目を細めるが、オレは気にしないように慌ててキッチンへ逃げ込んだ。すると、ケンジも電話がかかって来たらしくキッチンから離れて行った。
昼寝をしていたらしい妹子ちゃんをたたき起こし、早速事情を話す。
寝起きが悪かった妹子ちゃんに、
「どうせケンジがエプロンつけた藤田を写真に収めたいだけでしょう。」と、舌打ちを貰ってしまい、少しだけ気分が落ち込んだ。
妹子ちゃんの小言は止まらず、まだまだ独り言が続くのだが「妖精だって花の蕾から生まれる訳じゃないんです。まして太子と僕は…はぁ…寝不足なんです。すいません」と、顔を洗ってからよく分からないことを口走って謝ってきた。
「ううん。オレこそ起こしてゴメン。今度お土産買ってくるから、手伝って。」
そんなワケでお弁当を作るんだけど、おかずをどうしようかと首を傾げた。
「おかずはどんなのが良いですか?」
「カラフルなのが良い!あと、めっちゃ簡単な奴で!できれば電子レンジとかトースターだけで作れる奴ないか?ガス代が家のと合算だからちょっと高くて…」
「そうですか。ん…じゃぁ、時間をかけないで簡単に作れるのを提供しますよ」
「あ!できれば野菜中心で!」
「はいはい。じゃぁ、カボチャとジャガイモとニンニク一欠けら、ブロッコリーを少しずつ準備してください。あ、ウインナーも。きっと藤田ああゆうの好きだと思うんだ。あとはニンジンのグラッセを作りたいんですが、僕が作っておきます。今度何かの料理の時の付け合わせとして改めて教えますから。」
「ウインナーのああゆうのって?」
「それはお楽しみで。」
オレは壁に掛けてたエプロンに身を包み、弁当作りを開始した。
「まずは鍋に火をかけておいてください。沸騰する間にカボチャとジャガイモとブロッコリーを一口サイズに。ニンニクはみじん切りにして少し時間を置いてください。時間を置く事によって臭いが消えるんですよ」
カボチャとジャガイモはラップして二分ほどレンジで加熱します。ブロッコリーは色が鮮やかになるまで茹でてください。それから、ウインナーですが、真似してください。藤田。こっち見て」
果物ナイフを持ち出して、ブロッコリーの入った少しだけ茹だる鍋を見つめてぼんやりしていたオレは妹子ちゃんに言われる通りに切っていった。
「まず、斜めに半分に切ってください」
オレは包丁を斜めに倒して二つに切り分けた。
「長く延びてる方を上にして、真ん中より外側に切り込みを入れて、さらにその外側に三角形になるように切れ込みを入れます。それを反対側にもやってね」
「おうっ」
言われるままに包丁の先端を使って三角形の斜辺を切っていく。
そして切り終わったら、ちゃんと切れ込みが入っているか確かめるために、刃先で中をつついて完全に切れ込み同士が貫通していることを確かめた。
「で、茹でる」
ブロッコリーは二房しか入ってなかったので、取り出した後にそのままウィンナーを投入した。
すると、切れ込みがめくれあがり。なんとウインナーはウサギさんに変身したのだ!
「おおぅ!」
俺が感動して目を煌めかせていると、妹子ちゃんは「好きでしょう?」と聞いてきた。
「うん!大好き!」
「今度花の作り方も教えますよ」
「やった!ありがとう!」
茹であがったウィンナーを器に移した後、レンジでチンした野菜を耐熱皿に移しそれぞれに味を付ける。
半分づつ使うのでアルミとかで仕切りを作っても良いかもな。
まず、耐熱皿の半分側にみじん切りにしておいたニンニクを敷きます。
ニンニク使わなくても良いぞ。苦手な人は。
その上にスライスしたバターを乗せて加熱したジャガイモを乗せて塩を振りかけた。
「次はブロッコリーね」
ブロッコリーは耐熱皿に並べてマヨネーズを塗った上にパン粉をまぶした。マヨネーズで揚がってパリパリした食感も楽しめるんだって。
「かぼちゃも同じ。お皿に入れて塩、バターの順にカボチャに乗せて行くの」
「これを4分位トースターで焼くんだ。手順になれたら10分位で準備出来るよ」
「あらかじめ野菜を切って準備しとけば温めるだけだしね」
そんなわけでオレのおかず作りは終わった。
「妹子ちゃん有難う!」
「いや。また今度他のも教えるよ」
オレは昔使っていた弁当箱にご飯と作ったおかず、そんで、昨日の夜に食べてた唐揚げの残りと隅で妹子ちゃんが作ってくれていた人参のグラッセを入れてケンジに渡した。
「はい!お弁当だよ!」
「うぉ!すげ!今見たい!!」
「ダメだよ。仕事行ってお腹すかせてから味わってよ」
「それがな…藤田。今日、バイト休みになったんだよ…」
思ってもいなかった誤算に、なんだか視界が滲んだ気がした。
「藤田。落ち込むなよ。この弁当持って散歩に行こうぜ!」
「お、おう!そうだな!桜が散る前にお花見だ!」
「じゃぁ、月見公園行こうぜ。今日は満月じゃないし、夜桜見よう。な?」
「おぉ!夜に外出るの久しぶりだ!うん!じゃぁ、待って!オレの分の弁当も作るから!」
オレは再びエプロンをつけて少し多めの弁当を再び作り始めた。
早くケンジに食べてもらって、「美味しい」って言って貰いたい期待が膨らんで、オレの気持ちは焦るばかりだったけど。
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