×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
こちらは二次創作サイト兼お料理ブログとなっています。
CPはギャグ/日のケン藤です。
CPはギャグ/日のケン藤です。
残暑。
こんなに熱気が漂って、うだる暑さに体が溶けてしまいそうなのに、たった二文字で片付けられてしまうなんてありえないどぅ。
なんて思っているのはオレではなくて芭蕉さん。
隣の本屋さんの芭蕉さん。
オレの店のテーブルに頭を乗せてぼんやりしていた。
アイスコーヒーのコップの周りに水滴が出来ては流れ落ち、紙製のコースターはぐしゃぐしゃになっていく。
「ほら、今夜ですよ、夏祭り。早く準備に戻りますよ」
そう言うのは曽良さんだ。
芭蕉さん達は小学生や幼稚園児達に本当にあった怖い話の本の朗読会をするらしい。暗い部屋でろうそくだけにして。ときどき曽良さんが音で脅かして。
夜な夜な隣の家から聞こえてきたからタイミングまでばっちりだ。
その準備をしなければいけないのにいつまでもオレ達の店いるから曽良さんはイライラし始めているのだ。まぁ、曽良さんはいつでも芭蕉さんにイライラしてるけれど。
「藤田君…何か冷たい物…何か冷たい物を食べたらちゃんと準備するからぁ」
と、ごねている。
オレはケンジと一緒に夏祭り用のゼリーを作っていたところだったので、それを芭蕉さんに出してあげることにした。
「疲労回復とかストレス解消、がん予防とか色々効果があるんですよ。お年寄りとか子供には利尿作用で体温調節をして夏バテ防止とかにもなるらしいです」
ひんやりと冷たい紅茶の寒天ゼリー。シロップをかけて芭蕉さんに提供すれば、飲むように食べてしまった。
「藤田君。ずいぶんとお詳しいですね」
「え!えと…受け売りです」
「たまたま食った紅茶のゼリーが旨かったんで、理由をつけてから作る事にしたんだ」
曽良さんの鋭いつっこみにとっさに答え、ケンジがそれを素早くフォローした。
オレ達は結局妖精たちの事を内緒にすると決めたのだ。
曽良さんが見えると言う事は、誰にでも妖精たちが見えると言う事だ。話が広まって誰かに捕まえられてしまったらとか、それが原因で妖精たちが元の人形に戻ってしまったらとか考えると、ばれるわけにはいかない。
「もう、そんな事どうでもいいじゃない!曽良君も食べてみなよ!冷たくて美味しいよ!これ、夏祭りで出すの?」
「うん。無料休息所になるんです。電気も使わないで提灯とかテーブルランプ使うからお金もかからないし、町内会からいくらか貰ったし。100円のお得な紅茶ゼリーです。紅茶は町内の紅茶屋さんから提供してもらいました。使った紅茶の出がらしはケーキ屋さんにシフォンケーキとして使って貰ったのは此処だけの話です」
それからビール、ジュースも低価格で販売している。此処は町内に並ぶ出店の料理を食べられる場所なのだ。
「ほら、食べたのなら満足でしょう。行きますよ」
そして曽良さんは芭蕉さんを引っ張って店を出て行った。
「…緊張したぁ…」
二人の姿が完全に見えなくなった後、オレはテーブルに体を預けてしまわなければならないほど脱力した。
「お前も力抜かしてる場合じゃないぞ。暗くなる前に提灯とテーブルランプに明かりをともさなきゃいけぇねんだから」
「そうだな。でも、その前にさ、ケンジも食べてよ。紅茶のゼリー」
オレは作り置きのゼリーを冷蔵庫から取り出した。
「俺、あんまり紅茶とか趣味じゃねぇんだよな」
「えー。旨いのに!」
オレは大きなスプーンで口いっぱいに頬張った。
寒天で作っているので口の中で水分になっていくのがわかる。
「いらねぇ」
むきになっていらないと言うのに何だかカチンと来たオレは、からかいを含めてゼリーの入ったタッパーとスプーンを持ってケンジの後ろから飛びついた。
「じゃぁ、無理にでも食わせてやる!」
「んっ!」
背後からの飛び付きに成功したオレはスプーンを無理やりケンジの口の中に入れようとするが、結局体を翻されて無駄に終わってしまった。しかもテーブルに押し付けられてこれって何だか…。
「襲われてる気分」
「俺もだ。襲ってる気分。このままやってやっても良いけど…」
「よくねぇよ」
「じゃぁ、紅茶は無しだ」
どうしてここまでケンジが紅茶を嫌うのかわからないけれど、こんなに嫌がる何て思いもしなかった。
「ほら、準備するぞ」
「うん」
ろうそく一本一本に火を灯し、ガラスのカバーをかける。
夕暮から暗闇になる頃、町内の人たちや遊びに来た人たちでアーケードは埋まっていき、赤い光が商店街を照らしている。
「こっちにもビール!」
「ゼリー頂戴!」
「ジュース3本ね!」
焼きそばやたこ焼きや焼き鳥を食べながら休息のひと時を過ごしていく。それを提供する為にオレたちはあわただしく厨房と客席を行ったり来たりする。
「きっと花火は見られないんだろうな」
一瞬の暇になった時、妖精たちに果物をあげながら思わずぼやく。
「ま、夜はどうせ外に出られないけどな」
「二階の部屋からなら花火見られるのに」
そんな話をしていると、妖精は花火を見た事がないというので説明していた。
「夜空いっぱいに光の花が咲くんだよ。すごいきれいなんだ」
夏の最後くらい、やっぱり満喫したいよな。
そう思っていると、朗読会を終えた芭蕉さんと曽良さんがやって来た。
「つかれたー!読んでる私が怖かった!」
「結局最後は僕が読みましたからね」
「藤田君、ケンジ君。花火を見たいんでしょう?私たちがお店手伝うから、花火が上がる時二人で見ておいでよ」
「良いの?」
「ええ。ここ最近ずっと働きづくめだったでしょう」
曽良さんがそう言いながらエプロンをつける。
「じゃぁ、お願しちゃおうか?」
「そうだな。頼みます」
行こうぜと、ケンジは冷蔵庫のコーラを二つ持って二階へあがっていく。
オレも二人に会釈して上に上がった。
エプロンの中に4匹の妖精を隠して、こそこそと二階へ行くが、曽良さんの視線にだけはどうしてもドキドキさせられた。
電気を消してベッドに座りこんで、窓の外を眺める。
眼下には赤い提灯が川のように流れいる。でも、屋台の良い香ばしい香りは部屋の中まで届いてくる。
「お、上がり始めた」
窓に肘をかけて外を見ていたケンジはそう言うと、赤や白、青や紫の光がちょうど正面に咲いて散っていった。
「あれが花火かぁ!きれいだな!妹子!」
「ええ」
「鬼男君、アレ宇宙からは見れないって知ってた?」
「ついでに冥府からも見えないですね」
妖精たちは窓枠に座って指をさしながら絶えず笑顔で花火を見ていた。
ケンジはそんな4人を見ながらオレの手をぎゅっと握った。
「どうしたんだ?」
「いや。たまには恋人同士らしい事でもやろうぜ」
「ええっ。そんな急に言われたら…」
恥ずかしいじゃん。顔一気に暑くなる。
恋人らしい事って、こうやって手をつなぐ事なのか、肩を抱き寄せて抱きしめ合う事なのか。それともキスとかそれ以上?
いろんな期待で心臓がドキドキして緊張してきた。
何をされても受け入れられるし、嬉しいけれど、とても緊張する。
「バカ。何、緊張してんだよ」
そう言って、ケンジは花火の音と光で耳と目がくらんだ瞬間に唇を重ね合わせてきた。
「おお!今の一番大きかったね!みんな見た!見た!?」
大王がそう言って俺達に振りかえる。
キスをされたオレはにも言えずベッドにそのまま倒れこんだ。
「いや、見逃した」
「マジで!?何で見逃すのさ!もう!」
妖精たちは打ち終えた花火を見た後背伸びをし、部屋の隅に置いてあるミニチュアハウスに入っていった。曽良さんにばれそうになってからオレの部屋に一時避難させているのだ。
「おい、藤田。大丈夫か?」
あっさりとしているケンジに対して未だ胸のときめきが押さえられないオレは静かに首を横に振る。
そんな時、一階の客席から芭蕉さんが上がって来た。
「そろそろ紅茶ゼリーの作り置きが無くなるんだけど。お邪魔だったかな?」
そう言われ、オレはあわてて起き上がる。
「う、ううん!平気です!新しいのすぐに作りますね!ほら、ケンジ、行こうぜ」
「ああ。お前の写真撮ってやる」
ケンジはまるで宝物を自慢する子供みたいに無邪気に笑って、芭蕉さんが階段を下りている隙にもう一度オレにキスをした。
準備するもの
水500cc 粉寒天4g ティーバッグ一個
作り方は撮っても簡単だよ。
①水を鍋で沸騰させながら紅茶を抽出します。
②火を止めて粉寒天を撹拌します。
③カップでもタッパーでも、何でも良いので容器に移して荒熱を取ります
④冷蔵庫に移します
⑤冷え固まって出来上がり!
「見栄え良くなるようにこうしてみたけど、生クリームと紅茶の組み合わせはあんまり良くなかったから、ガムシロップだけを掛けて食べる事をお勧めするよ」
ちなみにケンジは紅茶が嫌いな理由を話してくれなかったけどついに諦めて話してくれた。
「苦いじゃん。基本的に。オレはミルクティしか飲まないからな」
恥ずかしがりながらそう言ったケンジの姿は、俺が写真に収めたいほど珍しいものだった。
こんなに熱気が漂って、うだる暑さに体が溶けてしまいそうなのに、たった二文字で片付けられてしまうなんてありえないどぅ。
なんて思っているのはオレではなくて芭蕉さん。
隣の本屋さんの芭蕉さん。
オレの店のテーブルに頭を乗せてぼんやりしていた。
アイスコーヒーのコップの周りに水滴が出来ては流れ落ち、紙製のコースターはぐしゃぐしゃになっていく。
「ほら、今夜ですよ、夏祭り。早く準備に戻りますよ」
そう言うのは曽良さんだ。
芭蕉さん達は小学生や幼稚園児達に本当にあった怖い話の本の朗読会をするらしい。暗い部屋でろうそくだけにして。ときどき曽良さんが音で脅かして。
夜な夜な隣の家から聞こえてきたからタイミングまでばっちりだ。
その準備をしなければいけないのにいつまでもオレ達の店いるから曽良さんはイライラし始めているのだ。まぁ、曽良さんはいつでも芭蕉さんにイライラしてるけれど。
「藤田君…何か冷たい物…何か冷たい物を食べたらちゃんと準備するからぁ」
と、ごねている。
オレはケンジと一緒に夏祭り用のゼリーを作っていたところだったので、それを芭蕉さんに出してあげることにした。
「疲労回復とかストレス解消、がん予防とか色々効果があるんですよ。お年寄りとか子供には利尿作用で体温調節をして夏バテ防止とかにもなるらしいです」
ひんやりと冷たい紅茶の寒天ゼリー。シロップをかけて芭蕉さんに提供すれば、飲むように食べてしまった。
「藤田君。ずいぶんとお詳しいですね」
「え!えと…受け売りです」
「たまたま食った紅茶のゼリーが旨かったんで、理由をつけてから作る事にしたんだ」
曽良さんの鋭いつっこみにとっさに答え、ケンジがそれを素早くフォローした。
オレ達は結局妖精たちの事を内緒にすると決めたのだ。
曽良さんが見えると言う事は、誰にでも妖精たちが見えると言う事だ。話が広まって誰かに捕まえられてしまったらとか、それが原因で妖精たちが元の人形に戻ってしまったらとか考えると、ばれるわけにはいかない。
「もう、そんな事どうでもいいじゃない!曽良君も食べてみなよ!冷たくて美味しいよ!これ、夏祭りで出すの?」
「うん。無料休息所になるんです。電気も使わないで提灯とかテーブルランプ使うからお金もかからないし、町内会からいくらか貰ったし。100円のお得な紅茶ゼリーです。紅茶は町内の紅茶屋さんから提供してもらいました。使った紅茶の出がらしはケーキ屋さんにシフォンケーキとして使って貰ったのは此処だけの話です」
それからビール、ジュースも低価格で販売している。此処は町内に並ぶ出店の料理を食べられる場所なのだ。
「ほら、食べたのなら満足でしょう。行きますよ」
そして曽良さんは芭蕉さんを引っ張って店を出て行った。
「…緊張したぁ…」
二人の姿が完全に見えなくなった後、オレはテーブルに体を預けてしまわなければならないほど脱力した。
「お前も力抜かしてる場合じゃないぞ。暗くなる前に提灯とテーブルランプに明かりをともさなきゃいけぇねんだから」
「そうだな。でも、その前にさ、ケンジも食べてよ。紅茶のゼリー」
オレは作り置きのゼリーを冷蔵庫から取り出した。
「俺、あんまり紅茶とか趣味じゃねぇんだよな」
「えー。旨いのに!」
オレは大きなスプーンで口いっぱいに頬張った。
寒天で作っているので口の中で水分になっていくのがわかる。
「いらねぇ」
むきになっていらないと言うのに何だかカチンと来たオレは、からかいを含めてゼリーの入ったタッパーとスプーンを持ってケンジの後ろから飛びついた。
「じゃぁ、無理にでも食わせてやる!」
「んっ!」
背後からの飛び付きに成功したオレはスプーンを無理やりケンジの口の中に入れようとするが、結局体を翻されて無駄に終わってしまった。しかもテーブルに押し付けられてこれって何だか…。
「襲われてる気分」
「俺もだ。襲ってる気分。このままやってやっても良いけど…」
「よくねぇよ」
「じゃぁ、紅茶は無しだ」
どうしてここまでケンジが紅茶を嫌うのかわからないけれど、こんなに嫌がる何て思いもしなかった。
「ほら、準備するぞ」
「うん」
ろうそく一本一本に火を灯し、ガラスのカバーをかける。
夕暮から暗闇になる頃、町内の人たちや遊びに来た人たちでアーケードは埋まっていき、赤い光が商店街を照らしている。
「こっちにもビール!」
「ゼリー頂戴!」
「ジュース3本ね!」
焼きそばやたこ焼きや焼き鳥を食べながら休息のひと時を過ごしていく。それを提供する為にオレたちはあわただしく厨房と客席を行ったり来たりする。
「きっと花火は見られないんだろうな」
一瞬の暇になった時、妖精たちに果物をあげながら思わずぼやく。
「ま、夜はどうせ外に出られないけどな」
「二階の部屋からなら花火見られるのに」
そんな話をしていると、妖精は花火を見た事がないというので説明していた。
「夜空いっぱいに光の花が咲くんだよ。すごいきれいなんだ」
夏の最後くらい、やっぱり満喫したいよな。
そう思っていると、朗読会を終えた芭蕉さんと曽良さんがやって来た。
「つかれたー!読んでる私が怖かった!」
「結局最後は僕が読みましたからね」
「藤田君、ケンジ君。花火を見たいんでしょう?私たちがお店手伝うから、花火が上がる時二人で見ておいでよ」
「良いの?」
「ええ。ここ最近ずっと働きづくめだったでしょう」
曽良さんがそう言いながらエプロンをつける。
「じゃぁ、お願しちゃおうか?」
「そうだな。頼みます」
行こうぜと、ケンジは冷蔵庫のコーラを二つ持って二階へあがっていく。
オレも二人に会釈して上に上がった。
エプロンの中に4匹の妖精を隠して、こそこそと二階へ行くが、曽良さんの視線にだけはどうしてもドキドキさせられた。
電気を消してベッドに座りこんで、窓の外を眺める。
眼下には赤い提灯が川のように流れいる。でも、屋台の良い香ばしい香りは部屋の中まで届いてくる。
「お、上がり始めた」
窓に肘をかけて外を見ていたケンジはそう言うと、赤や白、青や紫の光がちょうど正面に咲いて散っていった。
「あれが花火かぁ!きれいだな!妹子!」
「ええ」
「鬼男君、アレ宇宙からは見れないって知ってた?」
「ついでに冥府からも見えないですね」
妖精たちは窓枠に座って指をさしながら絶えず笑顔で花火を見ていた。
ケンジはそんな4人を見ながらオレの手をぎゅっと握った。
「どうしたんだ?」
「いや。たまには恋人同士らしい事でもやろうぜ」
「ええっ。そんな急に言われたら…」
恥ずかしいじゃん。顔一気に暑くなる。
恋人らしい事って、こうやって手をつなぐ事なのか、肩を抱き寄せて抱きしめ合う事なのか。それともキスとかそれ以上?
いろんな期待で心臓がドキドキして緊張してきた。
何をされても受け入れられるし、嬉しいけれど、とても緊張する。
「バカ。何、緊張してんだよ」
そう言って、ケンジは花火の音と光で耳と目がくらんだ瞬間に唇を重ね合わせてきた。
「おお!今の一番大きかったね!みんな見た!見た!?」
大王がそう言って俺達に振りかえる。
キスをされたオレはにも言えずベッドにそのまま倒れこんだ。
「いや、見逃した」
「マジで!?何で見逃すのさ!もう!」
妖精たちは打ち終えた花火を見た後背伸びをし、部屋の隅に置いてあるミニチュアハウスに入っていった。曽良さんにばれそうになってからオレの部屋に一時避難させているのだ。
「おい、藤田。大丈夫か?」
あっさりとしているケンジに対して未だ胸のときめきが押さえられないオレは静かに首を横に振る。
そんな時、一階の客席から芭蕉さんが上がって来た。
「そろそろ紅茶ゼリーの作り置きが無くなるんだけど。お邪魔だったかな?」
そう言われ、オレはあわてて起き上がる。
「う、ううん!平気です!新しいのすぐに作りますね!ほら、ケンジ、行こうぜ」
「ああ。お前の写真撮ってやる」
ケンジはまるで宝物を自慢する子供みたいに無邪気に笑って、芭蕉さんが階段を下りている隙にもう一度オレにキスをした。
準備するもの
水500cc 粉寒天4g ティーバッグ一個
作り方は撮っても簡単だよ。
①水を鍋で沸騰させながら紅茶を抽出します。
②火を止めて粉寒天を撹拌します。
③カップでもタッパーでも、何でも良いので容器に移して荒熱を取ります
④冷蔵庫に移します
⑤冷え固まって出来上がり!
「見栄え良くなるようにこうしてみたけど、生クリームと紅茶の組み合わせはあんまり良くなかったから、ガムシロップだけを掛けて食べる事をお勧めするよ」
ちなみにケンジは紅茶が嫌いな理由を話してくれなかったけどついに諦めて話してくれた。
「苦いじゃん。基本的に。オレはミルクティしか飲まないからな」
恥ずかしがりながらそう言ったケンジの姿は、俺が写真に収めたいほど珍しいものだった。
PR
この記事にコメントする