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こちらは二次創作サイト兼お料理ブログとなっています。
CPはギャグ/日のケン藤です。
CPはギャグ/日のケン藤です。
町内会で行われるハロウィン祭り。
ハロウィンに祭りと付けるのか付けなくても良いのかわからないけれど、とりあえず生まれたときから慣れ親しんだハロウィン祭りだ。
「妖精達は?」
「神無月だからって、国に帰ったよ」
「は?神無月って妖精関係無くないか?」
「ハロウィンと関係してるんじゃないのかな」
そんなわけで今月は1日から妖精達がただの置物に戻ってしまっていた。
「じゃぁ、あれだ。妖精達が毎回自重出来てないことも、今回ばかりは俺達で…」
ケンジはオレを客席に追いやり逃げ場は遂に卓上へとなってしまう。軽く腰をテーブルの縁に乗せると、オレの体を挟むように手をテーブルに乗せた。そしてオレの膝を割って体をしなやかに密着させる。舐め回すような視線だけで、体が少し熱くなった事には気が付かれたくない事実だ。
そして唇が重なるまで後少しと言うときだった。
「藤田君…いますか?」
「ごへぇ!」
「います!」
入り口が開き、やってきたのは曽良さんだ。思わず手近にあった買ってきたばかりの食材でケンジの頭をぶん殴り、店の電気をつけて出迎えた。
「熱でも有るんですか?顔が赤いようですが…」
「いや、ちょっとした格闘を…どうしたんですか?」
曽良さんは沢山のカボチャが入った箱を中へ運び込んできた。
「今夜のハロウィン祭りの際にまた無料休息所として使わせて頂くので、その際にハロウィンらしいかぼちゃの料理を作って欲しいんです」
「うへぇっ…そんな急に!?」
「いつも何だかんだでやってくださっているので…」
それは妖精達が手伝ってくれているからで、オレの力ではない。
しかし、そんな事を曽良さんに言えるわけがないので黙って従う事にした。
「どうするよ?」
「…オレ…カボチャの器作ってみたかったんだ」
「は?」
「カボチャの煮物を作ろうと思う。今まで色々教えてもらったし、なんとか作れると思うんだ」
オレはうーんと考え込んで、洋風の煮物が出来ないかと頭を捻る。
カボチャの器の蓋を開けて香るのはスープ。だけどそれだけじゃ物足りない。
煮物なんだから、人参、ジャガイモ…白菜とかどうかな?
シチューみたいな…
「そうだ!」
「思いついたのか?」
「うん。ケンジ、手伝って!」
材料
3人前
カボチャ 四分の1のサイズ
玉ねぎ 一個
ジャガイモ/二個
人参 一本
白菜 4枚程度
鳥胸肉 一枚
固形コンソメ/一個
「まず、カボチャの皮を落として小さく切っていくよ」
「玉ねぎは荒いみじん切り」
「人参とジャガイモは一口サイズに乱切り」
「白菜と鶏肉は一口サイズに切ります」
カボチャと玉ねぎを電子レンジで三分位加熱して柔らかくしたあと、ミキサーに入れて浸る位の牛乳とコンソメを入れてスープにします。
その後、弱火でゆっくり攪拌しながらスープに火を通して完成!
「これでスープはおっけい!」
「スープじゃないのか?」
「オレ流はこんなもんじゃおさまらないよ」「お前…」
若干引きつつあるケンジを無視し、次へ進む事にする。
「次に…」
ジャガイモと人参も下準備として電子レンジで三分位加熱。
同時に鶏肉をフライパンで炒め、加熱したジャガイモと人参を投入、さらに白菜も入れて弱火にした後ふたを閉めます。
白菜から出る水分で蒸し焼きになるんだ。
お肉に十分火が通ったら、先ほどのカボチャスープを投入します!
ぐつぐつと煮立つまで弱火で煮込み、気泡が出るほど煮立ったら完成でーす!!
「カボチャスープの煮物の出来上がり!」
「で、カボチャの器はどうやって作るんだ?」
「考えたのは…」
カボチャの三分の一の所を切るんだけど、中心に向かうように包丁をさしていくと、中が空洞だから、簡単に切れたよ。
中の種綿は底のヘタを切り抜くと簡単に取れます。
「穴あいたら意味ないだろ」
「ヘタと綿を切り離して、ヘタだけまた穴に戻すと、隙間無くぴったり戻るんだ」
ヘタを切り取り、再びそこに戻す。
「中身は果物ナイフとかでそぎ取ると良いよ」
「で?中身はどうするんだ?」
「またレンジにかけてスープにすれば良いさ」
オレは白い皿にカボチャの器を乗せて、さらにその中へスープ煮を移す。
「このまま電子レンジでの加熱も可能だよ」
こうして、初めて1人で作った料理はこうなった。
嬉しいことに、好評を受けて店の通常メニューの一つになることになる。
ちなみに器にしたカボチャはその後、ちゃんと普通に煮物とかにして食べた。
作ったのはオレじゃなくてケンジのお母さんだけど。
「おばさん、今度オレにも普通の料理教えてくれないかなぁ」
「お袋の味を拾得するために嫁ぎに来ても良いんだぜ」
「ケンジ…お前…」
けして感動したわけじゃない。
無意味に自信満々だったのが滑稽だった。
ハロウィンに祭りと付けるのか付けなくても良いのかわからないけれど、とりあえず生まれたときから慣れ親しんだハロウィン祭りだ。
「妖精達は?」
「神無月だからって、国に帰ったよ」
「は?神無月って妖精関係無くないか?」
「ハロウィンと関係してるんじゃないのかな」
そんなわけで今月は1日から妖精達がただの置物に戻ってしまっていた。
「じゃぁ、あれだ。妖精達が毎回自重出来てないことも、今回ばかりは俺達で…」
ケンジはオレを客席に追いやり逃げ場は遂に卓上へとなってしまう。軽く腰をテーブルの縁に乗せると、オレの体を挟むように手をテーブルに乗せた。そしてオレの膝を割って体をしなやかに密着させる。舐め回すような視線だけで、体が少し熱くなった事には気が付かれたくない事実だ。
そして唇が重なるまで後少しと言うときだった。
「藤田君…いますか?」
「ごへぇ!」
「います!」
入り口が開き、やってきたのは曽良さんだ。思わず手近にあった買ってきたばかりの食材でケンジの頭をぶん殴り、店の電気をつけて出迎えた。
「熱でも有るんですか?顔が赤いようですが…」
「いや、ちょっとした格闘を…どうしたんですか?」
曽良さんは沢山のカボチャが入った箱を中へ運び込んできた。
「今夜のハロウィン祭りの際にまた無料休息所として使わせて頂くので、その際にハロウィンらしいかぼちゃの料理を作って欲しいんです」
「うへぇっ…そんな急に!?」
「いつも何だかんだでやってくださっているので…」
それは妖精達が手伝ってくれているからで、オレの力ではない。
しかし、そんな事を曽良さんに言えるわけがないので黙って従う事にした。
「どうするよ?」
「…オレ…カボチャの器作ってみたかったんだ」
「は?」
「カボチャの煮物を作ろうと思う。今まで色々教えてもらったし、なんとか作れると思うんだ」
オレはうーんと考え込んで、洋風の煮物が出来ないかと頭を捻る。
カボチャの器の蓋を開けて香るのはスープ。だけどそれだけじゃ物足りない。
煮物なんだから、人参、ジャガイモ…白菜とかどうかな?
シチューみたいな…
「そうだ!」
「思いついたのか?」
「うん。ケンジ、手伝って!」
材料
3人前
カボチャ 四分の1のサイズ
玉ねぎ 一個
ジャガイモ/二個
人参 一本
白菜 4枚程度
鳥胸肉 一枚
固形コンソメ/一個
「まず、カボチャの皮を落として小さく切っていくよ」
「玉ねぎは荒いみじん切り」
「人参とジャガイモは一口サイズに乱切り」
「白菜と鶏肉は一口サイズに切ります」
カボチャと玉ねぎを電子レンジで三分位加熱して柔らかくしたあと、ミキサーに入れて浸る位の牛乳とコンソメを入れてスープにします。
その後、弱火でゆっくり攪拌しながらスープに火を通して完成!
「これでスープはおっけい!」
「スープじゃないのか?」
「オレ流はこんなもんじゃおさまらないよ」「お前…」
若干引きつつあるケンジを無視し、次へ進む事にする。
「次に…」
ジャガイモと人参も下準備として電子レンジで三分位加熱。
同時に鶏肉をフライパンで炒め、加熱したジャガイモと人参を投入、さらに白菜も入れて弱火にした後ふたを閉めます。
白菜から出る水分で蒸し焼きになるんだ。
お肉に十分火が通ったら、先ほどのカボチャスープを投入します!
ぐつぐつと煮立つまで弱火で煮込み、気泡が出るほど煮立ったら完成でーす!!
「カボチャスープの煮物の出来上がり!」
「で、カボチャの器はどうやって作るんだ?」
「考えたのは…」
カボチャの三分の一の所を切るんだけど、中心に向かうように包丁をさしていくと、中が空洞だから、簡単に切れたよ。
中の種綿は底のヘタを切り抜くと簡単に取れます。
「穴あいたら意味ないだろ」
「ヘタと綿を切り離して、ヘタだけまた穴に戻すと、隙間無くぴったり戻るんだ」
ヘタを切り取り、再びそこに戻す。
「中身は果物ナイフとかでそぎ取ると良いよ」
「で?中身はどうするんだ?」
「またレンジにかけてスープにすれば良いさ」
オレは白い皿にカボチャの器を乗せて、さらにその中へスープ煮を移す。
「このまま電子レンジでの加熱も可能だよ」
こうして、初めて1人で作った料理はこうなった。
嬉しいことに、好評を受けて店の通常メニューの一つになることになる。
ちなみに器にしたカボチャはその後、ちゃんと普通に煮物とかにして食べた。
作ったのはオレじゃなくてケンジのお母さんだけど。
「おばさん、今度オレにも普通の料理教えてくれないかなぁ」
「お袋の味を拾得するために嫁ぎに来ても良いんだぜ」
「ケンジ…お前…」
けして感動したわけじゃない。
無意味に自信満々だったのが滑稽だった。
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