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こちらは二次創作サイト兼お料理ブログとなっています。
CPはギャグ/日のケン藤です。
CPはギャグ/日のケン藤です。
その日、太陽と月が入れ替わった時間帯の事だ。
満月まで後少し。
少し凹んだ月を眺め、散歩帰りに取ってきたススキを指先で遊ばせた。
店と店の隙間の小さな茂みからは鈴虫やコウロギの鳴き声が聞こえてくる。
オレはちゃんとした満月を見たことがない。
設定上オレは満月を見ると狼男に変身してしまい、事実そうだからである。
夜は完全にカーテンを閉めてしまうし、店の締め作業の外は全部ケンジ任せだ。
狼男になって誰かを傷つけたことはない。逆にケンジにコテンパンにされしまうくらい激弱だから。
でも見境無く1時間に拘ったり、襲ったりすることも希にあるので極力変身しない努力をしているのだ。
しかし、そんなオレの事なんて知る由も無い妖精達は月見をしようと言い出した。
「たまには風流って感じしようよ」
何て言いだした閻魔さん。
俺だけ楽しめない何て事が見えているが妖精達を悲しませもしたくない。
返事に困ってると、助け船を出してくれたのはケンジだった。
「俺たちはいいから勝手に団子でも作ってやってくれ」
「どうして?」
「藤田は言いにくいみたいだけどさ、満月の夜ってろくな事無いんだ。だから藤田は満月を見たことが無いんだ」
「ろくな事?」
「えー何それ!」
「気になるじゃないか!」
妹子ちゃんが首をかしげるとすぐに反応を見せたのは閻魔さんと太子さんだった。
「落ち着けよ。何を言われても藤田が話したくないうちはどうしてなんて聞けないんだから」
妖精達にもどう思われるかわからないし、知られたときにそれで違う属性だからって嫌われたりしたら絶対いやだ。
「まぁ、まぁ、無理に誘うことも無いでしょうし。僕達だけでやりましょう」
「そうして。お団子の粉はその辺にあるだろうし、オレは早めに寝るからさ」
「そうなんだ。わかった。じゃぁそうする」
他の妖精達はまだどうしてか気にしていたみたいだけれど、強引に鬼男君がみんなを厨房に連れて行ってくれた。
オレは二階の自宅へあがり、部屋を真っ暗にしまま布団にもぐりこむ。
狼の血が騒ぎ立てると言うのは少しかっこつけすぎかもしれないが、無性に外に出てふらつきたくなる衝動や声を上げたくなる衝動を必死に抑える。
間抜けな狼男かもしれないけれど、その性質は仮にも狼なのだ。
特にお月見のこの季節はやはりどこと無く満月に惹かれてしまうもの。自分を自分でいさせるために早く寝ることにした。
どのくらい寝たのかわからないけれど、不意にペチペチと小さな刺激が頬を刺す。
「ん…?」
「あ、起きた起きた!」
目の前には妖精達と携帯のカメラを構えるケンジの姿が。
「どうしたの?もう朝?」
「うぅん。まだ夜。やっぱり一緒に藤田もお月見したいなと思って、藤田専用の満月を作ってみたんだ」
まだ働かない頭で捕らえたキーワードはオレ専用の満月と言う言葉。
いったい何が起こったのかわからずに、言われるままに妖精達についていった。
連れて行かれた先は厨房で、目の前に広がっていたのは黄色い月見団子や壁に掲げられた大きく紙を丸く切っただけの満月だった。
星の代わりにきらきら輝く何かが天井に広がり、まるで満月の夜そのもののようだった。
「そんで、これ。夕食食べた後だし、寝起きだしでそんなに量は無いんだけれど…」
はいどうぞ、と差し出されたのは黄色が目立つ温泉卵みたいなのが乗ったカルボナーラだった。
「特製お月見カルボナーラ!ね?これなら藤田も満月を楽しめるでしょう?」
妹子ちゃんはオレの肩に飛び乗って聞いてきた。
みんながこうやってオレの為に満月を用意してくれたのがすごくうれしくて、感動で言葉が出ないでいると、ケンジが「良かったな」と、笑ってくれた。
オレは年甲斐も無く目じりに涙を浮かべて力いっぱい頷くと、それを合図にしたかのように閻魔さんが「お月見パーティー!」と叫んだ。
初めての満月はすごく楽しくて、こんな満月なら毎月だってやりたいよ、とすごく思えた。
お月見カルボナーラ
準備するもの
卵一個 チーズ(溶けるタイプ) 牛乳200cc
ベーコン適量
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1バターをしきます
2ベーコンを炒めます。
3いたまったら牛乳とチーズを混ぜて煮詰めます。煮詰まったら茹でた麺を絡めます。
4煮詰める間にお湯を沸騰させて火を消し、卵を落とします。一分少々で温泉卵が出来上がり
5お皿に盛って完成!
温泉卵もどきは
お湯を入れたカップに卵を入れて、「あたため」の温度で一分加熱してもできあがるよ!
電子レンジの加減で調節してください 。
満月まで後少し。
少し凹んだ月を眺め、散歩帰りに取ってきたススキを指先で遊ばせた。
店と店の隙間の小さな茂みからは鈴虫やコウロギの鳴き声が聞こえてくる。
オレはちゃんとした満月を見たことがない。
設定上オレは満月を見ると狼男に変身してしまい、事実そうだからである。
夜は完全にカーテンを閉めてしまうし、店の締め作業の外は全部ケンジ任せだ。
狼男になって誰かを傷つけたことはない。逆にケンジにコテンパンにされしまうくらい激弱だから。
でも見境無く1時間に拘ったり、襲ったりすることも希にあるので極力変身しない努力をしているのだ。
しかし、そんなオレの事なんて知る由も無い妖精達は月見をしようと言い出した。
「たまには風流って感じしようよ」
何て言いだした閻魔さん。
俺だけ楽しめない何て事が見えているが妖精達を悲しませもしたくない。
返事に困ってると、助け船を出してくれたのはケンジだった。
「俺たちはいいから勝手に団子でも作ってやってくれ」
「どうして?」
「藤田は言いにくいみたいだけどさ、満月の夜ってろくな事無いんだ。だから藤田は満月を見たことが無いんだ」
「ろくな事?」
「えー何それ!」
「気になるじゃないか!」
妹子ちゃんが首をかしげるとすぐに反応を見せたのは閻魔さんと太子さんだった。
「落ち着けよ。何を言われても藤田が話したくないうちはどうしてなんて聞けないんだから」
妖精達にもどう思われるかわからないし、知られたときにそれで違う属性だからって嫌われたりしたら絶対いやだ。
「まぁ、まぁ、無理に誘うことも無いでしょうし。僕達だけでやりましょう」
「そうして。お団子の粉はその辺にあるだろうし、オレは早めに寝るからさ」
「そうなんだ。わかった。じゃぁそうする」
他の妖精達はまだどうしてか気にしていたみたいだけれど、強引に鬼男君がみんなを厨房に連れて行ってくれた。
オレは二階の自宅へあがり、部屋を真っ暗にしまま布団にもぐりこむ。
狼の血が騒ぎ立てると言うのは少しかっこつけすぎかもしれないが、無性に外に出てふらつきたくなる衝動や声を上げたくなる衝動を必死に抑える。
間抜けな狼男かもしれないけれど、その性質は仮にも狼なのだ。
特にお月見のこの季節はやはりどこと無く満月に惹かれてしまうもの。自分を自分でいさせるために早く寝ることにした。
どのくらい寝たのかわからないけれど、不意にペチペチと小さな刺激が頬を刺す。
「ん…?」
「あ、起きた起きた!」
目の前には妖精達と携帯のカメラを構えるケンジの姿が。
「どうしたの?もう朝?」
「うぅん。まだ夜。やっぱり一緒に藤田もお月見したいなと思って、藤田専用の満月を作ってみたんだ」
まだ働かない頭で捕らえたキーワードはオレ専用の満月と言う言葉。
いったい何が起こったのかわからずに、言われるままに妖精達についていった。
連れて行かれた先は厨房で、目の前に広がっていたのは黄色い月見団子や壁に掲げられた大きく紙を丸く切っただけの満月だった。
星の代わりにきらきら輝く何かが天井に広がり、まるで満月の夜そのもののようだった。
「そんで、これ。夕食食べた後だし、寝起きだしでそんなに量は無いんだけれど…」
はいどうぞ、と差し出されたのは黄色が目立つ温泉卵みたいなのが乗ったカルボナーラだった。
「特製お月見カルボナーラ!ね?これなら藤田も満月を楽しめるでしょう?」
妹子ちゃんはオレの肩に飛び乗って聞いてきた。
みんながこうやってオレの為に満月を用意してくれたのがすごくうれしくて、感動で言葉が出ないでいると、ケンジが「良かったな」と、笑ってくれた。
オレは年甲斐も無く目じりに涙を浮かべて力いっぱい頷くと、それを合図にしたかのように閻魔さんが「お月見パーティー!」と叫んだ。
初めての満月はすごく楽しくて、こんな満月なら毎月だってやりたいよ、とすごく思えた。
お月見カルボナーラ
準備するもの
卵一個 チーズ(溶けるタイプ) 牛乳200cc
ベーコン適量
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1バターをしきます
2ベーコンを炒めます。
3いたまったら牛乳とチーズを混ぜて煮詰めます。煮詰まったら茹でた麺を絡めます。
4煮詰める間にお湯を沸騰させて火を消し、卵を落とします。一分少々で温泉卵が出来上がり
5お皿に盛って完成!
温泉卵もどきは
お湯を入れたカップに卵を入れて、「あたため」の温度で一分加熱してもできあがるよ!
電子レンジの加減で調節してください 。
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